無題
大沼の家を出発してお見舞いへ
最寄駅に山形から来たお父さんが迎えに来て一緒に行った
病室に入るとおばあちゃんがいて
おじいちゃんはベッドで横になってた
もう喋れないし、反応もなかった
ただ苦しそうに息してるだけな感じだった
ある程度覚悟してたけど、やっぱり
目の当たりにするとショックだった
それでもおじいちゃんに少し話して
あとはお父さんとおばあちゃんが
世間話してるのをずっと聞いてた
一瞬おじいちゃんの血圧が戻って
なんか言おうとしてたけど言葉になってなかった
俺が病室入って1時間くらい経っておじいちゃんが死んだ
おじいちゃんの家族で最後に顔出したのが
お父さんだったらしくて、それを待って
死んだみたいだ っておばあちゃんが言ってた
そんなトイレの神様みたいなホントの話
おわり